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蒲団が怖い。
わしゃあいったん蒲団入ったら十五時間は出られない、蒲団の中に監禁されるがの如く出させてもらえない、きっとこれは何かのばちに違いないが、何バチがというと蜜蜂でないことは確かだがっておもんないか、おもんない?おもんないかあ。十五時間人は寝てみてくれたらわかるが起きても虚脱と倦怠の塊でしかなくなる、これは苦しいことで、だったらはよ起きたらええやんて人は軽く言うだろう、起きられないんだ僕は調子が悪いと一日中寝ていることもある蒲団地獄である、ぬくぬく地獄だと人は思うだろうが、違う、腰が強烈に痛い、悪夢を少なくとも二つは必ず見る、目が覚めたとき死にたいという気持ちになる、アラアムは完全に意味を成してくれない。

俺は悪い魔法をかけられたわけではない。
正気で俺は、

ビールビールビールビール、本四、こうてきて。
こうてきてえや、なあ、自分。
もうすぐ夜中の二時でっせ。
でっせ?でっせ?でっせ?でっせ?
やっぱブランデーが残ってるからそれを一気飲みしてもうまた寝ようかな。
蒲団が僕を呼んでいまっせ。蒲団が僕を呼んでいまっせ。蒲団が君を呼んでいまっせ。
角砂糖を箸の先で小突くと角砂糖が砕けんねん。砕けまんねん。砕けまんねんでっせ。おまえ、それ、おまえ、それ。
知ってん?
知らんねやったら教えたろ。
こうやってな、こうやって小突くやろ、箸、で、な?見た?砕ける瞬間見た?
あんな、あんな、あんな、俺。
俺。
俺な?
だめっすわ。
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