カタストロフィ蟹と太刀魚と海蛇と鮟鱇のEncore

己を嚇かしてな見てみ、死んだら潮騒聞こえて来るから、やめとけ、心臓がやばいのかも知れない、おまえの心臓やばいのだったらな、いい考えがある、着いておいで、ついてくわ、忘却を忘れに来たんだってね、知っているさ、君の忘却小刻みにすると鯰かな、酸っぱすぎんだよって文句言っておやりよ、童心に帰ってね、鱚釣り行こうぜ、なんでよ、おまえ、太刀魚より鱚のほうが好きなのかよ、なんつってね、魚が喜んでるとさ、こっちも嬉しくなっちゃうよね、魚が喜ぶ顔あんま見たことないからさ、魚が頼みに来たんだ、按摩頼むゆうて、何の魚、鰻か穴子、か、海蛇、魚じゃねーじゃん、うん、でも海蛇って蛇?どっちだろな、魚かもな、海にいる奴はもうみんな魚でいいや、ニョロニョロでいいや名前、ムーミンじゃん、もうニョロニョロしたやつはみんなムーミンでいいやもう、ムーミンはニョロニョロしてねえけどな、とにかくさ来たんだニョロニョロした奴がさ按摩頼むっつって、按摩あんましてもらったことないんす、ってニョロニョロしながらゆうんだ、ニョロニョロしてるから按摩しにくくてムカツイタよほんと、マジでニョロニョロしてんだもん、そいつも下手くそだまなあゆうてニョロニョロしながら帰ってったから、松竹梅ってつい叫んじまってさ、うん、はずかったな、あん時は、鮟鱇がさ、Encoreっつって、馬鹿みたいな顔で叫ぶのよ、深海の底で、深海二千㍍五㍉の場所で笑うんだ、蟹と海雲と海熊が、楽しいったらないよ、そこら中が暗くてさ、意味わかんなかった、深海=意味のわからない場所、もう行きたくない、行きたくありません、僕はカタストロフィを片すとロフィをしに行った。
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