Jade Eyes ( IrIS )
まあだいぶ人工的な家で壁は白かったね、テーブル、チェアー、その他もろもろもちょっと簡易的だったね、何でかしらンが、高い位置にある部屋で、またなんでかしらンが、美しい顔の西洋的な男といる、雰囲気が人間的ではない、つまり多分神の使者かなと思わせる人物で、しかしその愛は驚異的であって、だんだんと男はおかしいな行動に出る、くるいはじめる、のだが、それまでには、薬缶の茶ァをがぶがぶと飲んでいたから、私は思った、そんなに茶を飲んで大丈夫だろうか、しかしその茶ァはノンカフェイン茶であったので、あ、なら大丈夫ね、って安心しとったんやけどな、なんか揉め合いになんねんやんか、男とな、ふんだら男はその簡易的な机と椅子を白い壁にガンガンとぶつけたりするのよ、恐ろしいったらないから、えらいこっちゃ、おそろしいわい、と思っていたんだけれどね、なんかやっぱりその男は神のみ使い的な存在であったから、大丈夫かなって思ったりもしていて、でもやめてほしかったので「止めて!」って叫んだね、でまあ男ははあはあゆうてちょっとやめたけども、その時私は彼の目を見て驚愕した、彼の目ェがな、おそろしく美しかった、うっつくしい目ェやなぁ、とそうおもて見蕩れてもう、これ以上は近づいて見られんなとゆうぐらいにその目ェに近づいて見たんすわ、わし、ふんだら、その目ェを見てわしはおののいてもた、二つの目ェ、右と左と違うねんな、色がね、ほんま美しい色でね、うっすい緑とうっすい青が混ざり合った色でね、ちょうどそう、翡翠って鉱石があるやんか、あれのほんまうっすい乳白色の混ざった綺麗な色やったなぁ、輝いていてね、うわぁ、綺麗やなぁと見とれてその瞳をぐわあと見た、わいは、そしたら左の目ェと右の目ェ、その瞳の虹彩の部分の模様がちゃうねんね、左の目ェはまあ人間の瞳の模様と同じかなというもようであるのに対し、右の目がね、これはなんや、と思う模様、瞳孔もうっすい色なんやが、瞳孔部分から放射している模様、ものすごい鋭角に何本も放射しているそれが瞳孔から離れていくほど細い線となっているから、この目はいったいなんやと驚愕してまた見入った、ほんまに美しい目ェであった、そして男は内部に、すべてのものを所有しているように思えたのである。