通り過ごしたあとに

今日大好きな人にさよならのメールした

彼は「僕は一生孤独です」って前にゆうてたから

誰かと幸せになってくださいって送った

大嫌いだって私が言った時に彼がずっと悲しい目で私を見てた

あの目を思い出すとかわいそうでしかたない、あの時間に戻れるならな

儚い恋だったけど、本当にとても幸せだった

そして、僕は思ったんだ

幸せって過ぎ去った場所にしか存在しないんだって

振り返って、あの頃は幸せだったなぁって思えればそれでいいんだって

ってことは、つまり今もその幸せの中にいるんだ

そして今が過去になってゆく、その中でこの時間が

どれほど幸せだったのかって未来にはわかるんだ

悲しみや苦しみの通過地点に、今僕らみんないる、生きてるものもそうじゃないものも

そしてこれからものすごく大きな何かに向かってゆっくりと進んでいる

悲しみは通り過ごしてゆくだけ、でも喜びはずっとずっと残ってゆくんだよ

悲しみは雪のようにいつか溶けて、

喜びは雪の隙間からぴょこって顔を出す小さな可愛い芽のように、

生まれてくる何度も何度もね

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