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人工都市未来空間そこにはコンピュータですべて管理され頭脳さえもがコンピュータでできている。犯罪が起こればコンピュータがまず働く動くもの止まっているもの生活がコンピュータの中で起きている。人の形は輪郭しかなく、そこに心というものは微塵も存在しない、コンピュータは無意識に生きている、それは生きていることと死ぬことを省いた空間例えば透明ガラスを割ったとき、それはただ割れてしまうもとの形がなくなっただけのことと同じそれは生きていることでもなく死んでいることでもない、ただ利益のない利益生産価値のない生産そこは生命を失った世界生命という無駄をなくした世界歩く必要さえないのでエスカレーターで道はできているコンピュータを歩かせても歩くコンピュータは快でも苦でもない。そこは最も効率的な我々の理想空間、ガタが来ると廃棄処分されるかrecycleでとってもECOなんだ生物自然物を省くことですべてが可能となった世界だ人口の空に人工の地面人工の星空人口の夜に人工の夜明け太陽皮膚automaticallyでないものは一つもない満ち足りた娯楽にならない娯楽空間巨大天窓をコンピュータでできた人間は見上げる一体何を思って見上げるのか何も思う意識もないのにコンピュータは天窓を見上げる動作を自動的に行う人工鳥を観ているというはずもない私の研究は尽きない何故コンピュータ人間が故障もないのに宇宙が見えるたった一つの巨大天窓の下へ来た時に天窓を仰ぐように見上げるのか、まるで今や塵灰しか浮かばない宇宙を恋しがるかのように。