こんな曇り空の下で人間たちが暮らしているのが信じられない
こんなどんよりした、って俺はなんにも見てないな、見ていない
てことはだな、どんよりとしておるのは俺の外じゃなくって俺の中、俺の中が叫ぶ、こんな世界には生まれたくなかった、そう、もっと最悪な世界に俺がお似合いだ、こんな俺、俺を軽く踏んづけて嗤う俺、その俺をまた踏んづけて苦しむ俺、その俺をまた踏んづける俺、の俺をまた俺が踏んづける俺、愛してるって誰にゆうとんねん、っつって、ふんづけられた俺が踏んづけてる俺を睨みつけるんだわ、びくっとしてちょっと考える、キチガイ魂を見せてやるうううぅっつって走ってって陸ガメにつんまづいてこけて頭打って死んだ、そして気づいたんだ、世界ってなんて美しいんだろう、美し過ぎて発狂する、そして躓かせてくれた陸亀探して五千年、もうこんな人生って最高だよね、そう自分に嘘をついて生きて暮らしてきたのは僕が一番よく知ってるので何も言わんといてもらえませんか?横から。口出しせんといてもらえませんかねぇ?っつってゆうと全員にしばかれた。淡い思い出。そんな日もあった。俺にはそんな過去、あったけど、君はどんな過去持ってるぅん?へーえらい過去持ってんねぇ、互いに大変だよねー、あひゃひゃひゃははははははーっ、って笑い飛ばせる日が来るって信じても、ええ…ってゆうたらどつかれたから、もう言わんとくだなんて、そんな言葉の海に流されたかった、俺はただ、もっと、もっと書きたかった、言葉に裏切られた、言葉が俺を表現上で裏切る、表切り、表へ出た俺がバッサリ斬られてしもてわけわからひんがな、ゆうて死んでいった言葉達が蠢いているんだぁ、よし君達を俺が救出してやるぞー、ばっさりばっさりバサバサやこの言葉達、殺してケロよん、なお言葉達が俺に請う、そうか、ならまず、表へ出やがれ、わかったけろよ、ばっさりいてもうたった、はははのは、うっそだろ?まだ生きてる君達、そう、言葉は生きてる、言葉が蠢くの宇宙、蠢くのうちゅう、蠢く脳中、ですのであなたは死んでないんですよ、生きてるんですよ!知ってましたか、それ、知ってまひたー?君達は、若い。そう、俺たちは、まだ。