友人が引越し祝いで贈ってくれた沼田まほかるの「アミダサマ」を読んでいると
苦しくなったり、意味もわからず涙が出る
「猫鳴り」に続いて、この本の中の主人公が無意識にまるで自分のように重なり過ぎて
苦しくて愛おしすぎる、この前に夢にも見ていたような気がする
目が覚めると、あの懐かしい悲しくなんとも言えない泣きたいような気持にかられた
どうゆう人なんだろう、この人は
多分、私はお父さんがいなくなって、自分が半分になった
魂が半分になった、もう半分の魂はあっちの世界にいるのか
それともあっちの魂がこっちに来てるのか
兎に角、生きてる感じは滅多にしないのだから
ほとんどの時間が空(くう)を生きているようだ
まるで、生きた人間と死んだ人間が合わさったような感じなので
「生きる」と言うのも、「死ぬ」と言うのもピンとこない
そんな日々が続いて、もうすぐ6年になるんだな
何年経とうと、私は同じ場所にいる
きっと、そうなのだ、自分のせいで愛する存在を死なせてしまった人は皆
私と同じような感覚で死ぬまで生きてゆくのだろう
あっちに逝ってしまった半分の魂は幸せそうだ
もうこんな地獄で苦しむこともないのだから
しかし、こっちに残った半分の魂は寂しそうだな
それでもけな気にも傲慢にも生き抜こうとしている
精気は全くないが精根は、なかなか強いらしいな
戻ってきてはいらないのだ、もう半分の私は
何故なら、半分の私は、向こうの世界でお父さんと一緒にいるはずだからだ
こっちの私はお姉ちゃんとお兄ちゃんのために、それから
お母さんとお父さんの子供である私のためにいるのだろう
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