2013

2013年、人間が怖い。
どうぞ翻訳をお願いします。
宇宙人です!
待ちに待った宇宙人、彼らが地球の地上に到来して最初にやったこと、それはパンを食うことでした。
それは僕の忌み嫌うフジパンの餡子の入った出日収式の、失敬、翻訳上手くいかない、デニッシュ式のパンでした。
オーマイフレンド、君の虹色の垢。どす黒く行き渡る総合社会だ。
ここまで来たらもう大丈夫、君の仕事はもうなくなった、明日から君は無銭飲食ができる街に住むことになった。
透明のカプセル式の家にみな住んでるが、周りから丸見えなので気が休まらないと気が狂う人たちで賑わう街だ、仕方ないだろう、ほかに住むとこないんだよ、申し訳ないね、この犯罪者!
縁ドルフィンそれは縁を大切にする我が街のドルフィンたちだ、それに乗ってハローワークに行き給え。
「こんなに生きてきたのにまだ生きなくちゃならない?」って会社がきっと君を雇ってくれるだろう。
「ハッピーおめでとう」って会社の弁当は糞まずいからやめたほうがいいと思う、まぁ忠告だ、あ、あと「死んだ振りより生きた振り」って会社はお奨めだが、社長は鳩そっくりだ、これも一応忠告しておくよ。
「雁字搦めの高圧線」って会社もいいが、君の価値観に合うかどうか疑問だよね。
「生命線が逃げ遅れたよ」って会社は気持ちがいいが、家に帰ると死ぬ人が多い、危険な会社だ、忠告しておく。
「高等な人たち」という会社は小鳥の糞だらけで糞汚いけど、それがOKならお奨めする。
「経験不足で困ってる正直」という会社はその名のとおり誰もが経験不足で誰もがまともに仕事ができなくて困り果てている会社だ、そういうのがいいなら行けばいいが勝手にしろ、わかったな。
「バンジーでジンバーさ」って会社はバンジージャンプをしながら何故かジンバブエの国歌を歌わされる、注意したまえ。
ま、どの会社に入っても自己責任なので何かあっても私に電話してこないでください、それが私が一番この人生で言いたいことです、では。
宇宙人が再来。
って前いつ来てたん?そう、宇宙人ご御本人から聞かれて僕の旅は始まった。
透明式カプセルホテルみたいなのに死ぬまで住み続けて思ったこと、それは。
伝説を残したい、という思いなんですよね。
そう、僕は死んでいたんだったよ、じゃあもう残せないじゃないか、もういっぺん宇宙人として地上に降りてやる。
吃音って難しいな、僕が生まれて始めてしゃべった言葉がそれだったらしい。
何もかもが狂っている、僕が正常でいられないことをどうか喜んでください、という会社に結局僕は勤めることになりました。初めての感謝デー僕は何時も通り抜け道を通って透明自宅に帰るところだった。
その途中に霧雨が降ってきてね、場違いな霧雨、そう思った僕は、霧雨を触発したのは言うまでもなく、高等団地だったんだ。
さぞかし高等団地には霧雨も似合いますな、そう皮肉を呟いて僕は死ぬまで走ったんだ。
ケンタウロスに弟子入りしたくって、僕は走った、霧雨の中傘も差さずに、って傘がなかったからしかたがなく。
便所に行きたくなった僕は「膀胱炎になる!」そう叫んだ、空に向かって。
僕の夢は、ほんとうはなんにもなかったんだ。
あの日霧雨が降ってこなければ僕は膀胱炎にならずに済んだ。
くつろぐ暇もないこの街はそれだけで地獄なんです。
先天性のものですね、そう医師から言われたとき、僕の心は割れました。
米ばかり食いすぎたからだとばっかり僕は思っていたのに、裏切られた、そんな気分でした。
それだったら、米断ちするんじゃなかった、僕の米を断った時間返してください、そのとき僕は産まれて始めて涙を流せた。
この頃妙に変なんだ、目に映ったあらゆるものが備長炭に変化していくんだよ、僕はおかしくなってしまったのだろうか。
もう嫌だよ、こんなの、もう嫌だ、2013年。
入って出てすぐ左、僕の新世紀が幕を開けた。
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