たんぽぽと家鳩
「あんたどこの人やね、大阪ではね、クッツキムシっちゅうんじゃ馬鹿の一文字、気持ちよく鮭と遊ぶ妄想してたのにクレーム電話かけてくるなよ坊主、辛子明太子坊主、金時豆は甘い、君の金時甘めは甘い、島流しにおうて学んだか知らんけどや、江戸ではもう知れ渡ってる、カラス貝は黒いということをな、散々アレほどゆうたんや、和尚様はな、エネルギーの源をうちわではたいたその先を見ろと言って死んだケースケを忘れるな、リアルティを殺した先のマダガスカル諸島にミーアキャットおらんかったんか、持って返ってきてほしかったのに、だからあんたはいつまで経ってもだめなんだよ、俺に生きたミーアキャットを送れない限りあんた駄目なんだ、ホメラニアンなんだよ、あんたのことなんて一生ホメラニアンなんだ、ホメラレアンみたいに生きたいのか、それともホメラレナンみたいに死にたいのか、勝手にシヤガレン、衛星的に見て君は小さいから、僕の糞溜りが君の地獄だからね、アナコンダはアナゴとは違う種類だよ、それはシイラのでこが四角いからってこの世が四角く治まらないのと同じことさ、理屈は世界を滅ぼす、それは炎天下の牛乳浸した食パンみたいにびっちゃびちゃやねん、理由はない、この俺が生きているということに理由なんてさもありなん、ただ夕日のおでん串刺しになった太陽のように熱くて燃えているエンラエンラとな、芋焼酎と炭酸買うてきてみィ、一緒に入れて飲んだら美味いから、経験こそが神話だよ、ナイル川とユーフラテス川のあいだにな、おった変な虫をお嫁さんにして最期の言葉は「あれ買うの忘れとったな、リケンのノンオイルドレッシング」っつって死んでいった友のこといつも胸にその言葉を刻んで生きてゆく、心を形にするとね椎茸の形なんだ、下はすぼんで狭くなってるけど上は広くて大きく守ってくれてるんだ、落ち込んだときには椎茸を思い浮かべなさい、必ず、椎茸になれる、君の心もね、石づきとると軸も食べられるよ、椎茸の晩に捕りにいこうか、俺の心と君の心があればほかはいらん、五月雨のあとにランクルで四駆の赤い奴で手を熊手のようにして準備Okだ、夜明け前に行こう、どうしてもゆこう、椎茸を、あなたとわたしの椎茸をとりにいこう、死ぬ前に僕らが、僕らの椎茸探しにゆこう、オレゴンのアルファルファは消化吸収を助ける、ゆこう、成長期に最適だから、バイプロティン、川の上を走るトカゲみたいに必死に走って生きてゆこう、無意味と無意識の君の心の奥隅にたんぽぽと家鳩がいつも居ますように、アラスカより、キークルサントスの店員より」