ウツネコヤマダヌキ

ジャングルの中に生息しているヤマネコのようなタヌキのような動物のこの種類の動物はみな鬱なんだ。
そう、生まれたときから死ぬまで鬱だ。
そういう作りをしている動物だからだよ。
それは病気じゃない、いたって健康体だ。
何も問題がない、みな元気に欝だ。
おかしいのは君たちの考えだ、きみたちは動物と違っていろいろな個性を持っている、そういう生物だ。
しかしその個性はこの鬱動物と同じに生まれる前から決まっている。
生まれる前から決まっている個性を病気だ異常だと言っているのさ。
この鬱動物を見たまえ、彼らはみな鬱だが元気に生きている、彼らはどの動物よりも気分は落ち込んでいるがそれでもこうして生まれ持った種の在りかたをけな気に生き通しているのだよ。
人間もそうあるべきなのだ。
それは病気でも異常でもなく、いたって正常で健康なのだから。
人がみな違うようにできているという素晴らしさを実感したらいい。
何故みんなと同じようになろうとする。
人間という種がみな同じに誰が決めたかも分からない健康、正常というものだといいのかい。
人間はいろいろな個性があるから面白いんだ。
鬱を嫌がるんじゃない、それはこの、名前がないが仮にウツヤマネコダヌキとしよう、このウツネコヤマダヌキ、ははは名前が変わってしまったが、この子達に失礼だよ君。
この子達はわかっているよ、それが自分たちに与えられた使命で役目なのだとね。
鬱を糧に、何かを見出すために、今の君の鬱があるんだ。
さあ、君も自由というジャングルに繰り出そう。
湿気なんか怖くないさ。
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