カミ

そんなつもりはさらさらなかったのに雨が降っていたせいだわ仕方なく火星三菱UFO銀行の和式トイレットに駆けつけたカミが切れたんだだからわたしは新しいカミに取り替えようとしたときよこしまな考えに襲われわたしはそのカミの穴に入れる筒の中に在る火星三菱UFO銀行の金二万円を盗んでしまった盗んだ途端警報が鳴り響いたわたしは一目散にトイレットを飛び出して逃げた外はまだ雨が降っていた手ごろな喫茶室にこんだ駆け込んだ見つかるわけにいかないどうしても見つかるわけにいかないわたしは逃げたわたしの心は逃げた後悔をしたあの時カミがなくならなければ盗まずにすんだわたしは家に帰ってカミに書いた縦書きにわたしは盗んできた金の数を書き留めたお父さんに見られたわたしは正直に答えたそれは借りてるお金やねんと僕の不正直さが明るみに出た姉は優しかったがおぼえていない男友達に正直に言うと5ちゃんねるでばらされたでもまだ捕まらない日々デパートで別の男友達に賄賂を渡した二万円という大金を盗んだわたしには罪の明け渡しが行える場所が見当たらなかった気づけば川沿いの道にある公衆便所で用を足し終わっていたまた雨が降っていた男に見られないようにパンツをはいた便所の中は真っ暗だが外は不気味な茶色がにじんでいた気づくとドラマの中にいた私の好きな男は言ったカミを短くしないと付き合えないわたしのカミ型は実にださかった耳下辺りの外はねがいちじるしかったわたしは男を憎みカミを切ったそして十年後ベッドの上で白い羽根を頭につけた黒カミでカラスのようなさっぱりしたわたしは男を手の平で転がした後次の日男に言ったアクアリウムソープで働くことになったのそういって男にアクアリウム名詞を渡した男はちんぷんかんぷんな顔をしていたわたしの盗んだ二万円の罪が憎しみに変わり男に降り注いだことは不確かな夢のようだ。
関連記事