白燐の鹿

「アッシュベイベー」を大阪弁にしたらこうなる。

「好っきゃ」
「はあ・・・」
「ワイン飲まはらへん?好っきゃ」
「ええですよ」
「好きやねん」
「はあ・・・」
「宿、泊まりまへん?好っきゃ」
「ええですけろ」
「好っきゃ」
「はあ・・・」
「ワレと寝たいねんかあ、好っきゃねん」
「はあ・・・」



大阪弁ってなんなんやムードもヘチマもバンバンジーもあったもんやな。
ぁぁぁ、生臭いわ、生具体、生臭い魂はいくらくらいで売れるんやろうか。
もし買うてくれる人おんなら買うてもらおうなんて思ってへんやろなワレ。
ぁぁぁ、悪魔やね、買うてもらえるなら買うてもらおうか、なんてね自分。
自分、悪魔やね、売ってもらえるなら売ってもらおうか、なんてなお前。
ぁぁぁ、生臭いわ、何やっても鮪やんかお前何にも向いてないやんけ。
自分、昨日のうどんに負けたくない、うどん、昨日食ってないけどな。
ぁぁぁ、七つ目の死と九日目のインドラかな、まぁそこらへんやと思う。
もし錆びてくれる人おんなら錆びてもらおうなんて思ってへんと思うなよ。
ぁぁぁ、粉のようにやかましい存在でいたい、そしてグミのように気持悪い。
斜めに生きてる人を真っ直ぐにしたら死ぬらしいで、そんで魔国へ行きたい。
ぁぁぁ、キテル人にサッカク起こして生かさらすのね、そんで魔国へ行くんか。
行くのかお前マダラの海にいたよね大腿骨ってだいたい骨らしいわ、知らんの。
ぁぁぁ、お前魔鱈狗食ったんやてな、大体骨ってだいたい燐らしいわ、知らんで。
赤燐は黄色い、白燐は骨中の色、黒燐は異夢の色と云われ0.70秒の慰世界。
ぁぁぁ、間近で見るとおまえ真鹿みたいやな、その燐を絵陰の中で食っている。
其れが骨以外はうっすら透けた助鹿や、これは衆人を救う鹿と謂われててな。
ぁぁぁ、俺は見たことがあるぞ、そいつは白燐だけを食って生きる骨の中の死。
其れがいつもお前の背後におるんやけど、いつか食われると思うから楽しめ。
ぁぁぁ、俺の魂も声も肉も食われることを望んだ結果として其の汐を結ぼうぞ。
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