僕は思った。こうして今きっとマンションの下の空き地で鳴いている虫たちも年に何度も訪れる電動草刈り機での大虐殺で殺されてしまうのかもしれない。
そうして僕は虫さんたちを助けてやることはできないのに、虫さんたちはこうして人々の心を癒し続けてくれるのは何故か。
虫さんたちはきっと知らない。そこで多くの仲間たちが殺されていったことを。
いや、知っているのかもしれない。それでも悲しみを抱えながらぼくたちの心をどうにか癒そうと鳴いてくれているのかも知れない。
僕は最近思う。農薬をかけられた野菜は美味しさと栄養素が半滅するのに虫の被害は十倍以上だということを。
虫だけではなく、農薬は当然川へ流れてゆくので川に住む生き物たちにも大変に被害が出ていることだろう。
虫は本来健康な野菜は食わないらしい、何故なら健康な野菜は元気いっぱいなので虫さんたちに食われてたまるかべらぼうめぃと野菜さん独自の毒素を作り出し虫さんを寄せ付けないパワーを発揮するからであろう。まあそれも実の野菜に関しては言えないが、実は種を撒き散らすためにどうぞ食べてくださいと美味しくするだろうから。
しかし元気のない野菜は毒素を作るパワーもないのであろう、虫さんたちの恰好の餌食と化す。
というとアレだが実は弱った野菜は健康な野菜の犠牲となって虫に食べられ、その食べられた野菜の摂る栄養分を健康な野菜へ分けてやってるのではないか。
無農薬野菜に虫がつかない!?
土を耕しすぎれば土の中の生物たちが死んで土が死に、その代わりに化学肥料を撒く、大地を耕せば土が弱くなり、土が弱るから肥料が要るようになって化学肥料をやった畑ほど野菜が弱るから虫に食われ、そしてその虫を殺すために薬を撒く。
アルジュナのこの四話では、その愚かな悪循環を説いている。
「みんなわたしなんや」とスピリチュアルな悟りに達したこの回は何度見ても涙が出る。
この生活習慣病が溢れる現今、肉や魚よりも野菜を多く摂ろうなんて事が叫ばれているが栄養価の落ちた農薬を使って育てた野菜を多く買って多く摂るよりも栄養価の高い無農薬野菜を少し買って少し摂るのは金銭的にそれほど変わるとは思えない、無農薬野菜だからと言って虫が殺されないわけではないが殺される虫の量はぐんと減るだろうし(何故なら虫が好むのはたいてい弱った野菜で、弱った野菜は販売もできないから食われるがまま放置すればいい)川の汚染もない。
小食が体に良いと言われている時代だ、何も農薬を使って育てられた野菜を大量に買って大量に食わなくていいではないか、今ではまだ近所のスーパーにはあまり無農薬野菜は売られてないからネットショップで買うしかないが、無農薬野菜のほうが売れるようになったらどこのスーパーもそれを売り出し無農薬野菜も今よりは少し安くなるだろう。
僕は農薬を撒き散らす飛行機と戦争で枯葉剤を撒く戦闘機がどう違うのかと思ってしまう。
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