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搦め手
何みんな退室しとんねんあほぼけかす。退室体質なんですとかゆうてんやろ、どうせ。美しいなあほんと。美しいな、あ、ほんと、じゃないよ、美しいなあ、ほんと。だよ、はぁ、大根の持ち腐れか君は、だから里芋に芽が出るまでほおっておくんだよ、君は。だから僕はオレンジ色の血を飲むよ、いいだろう。という前書きは置いといて。本題に入る人生という本大臣正論、じゃなく、本題人生論に入ろうと言って入った君と僕が不快。不快の森に迷ってしまった、虫痒いことは百足ほど承知であったのだが困惑に陥った僕=君-誰か+身の丈知らず人=さらしのすけ、だった。曝之助、こいつは厄介者でな、こいつの頭の中に留守中に入ってやってんか、そしたら気の毒なことに先手を打たれた後だった。人類の創世という顔して早世した晒ノ介という双子がこいつ殺しとんねん。自由をわきまえろ、という文句が口癖のこいつは気が利く奴でな、無自然が一番やとゆうてその振動が宇宙の溝に嵌まった原因で助けてくれとゆうことや、誰が助けるか、あほんだら、ね。曝之助生きかえらしたれよ、先に。ゆうたら、いや、僕やってないよ、僕の経験上、それはないよ、ってゆうから、じゃあ誰がやってんよ、って言わすなよって俺キレたな、あの時、ふんで炎天下の日常と友だちになったんだって嬉しそうに言いながら、いやらしい気持ちで回想しだした晒ノ介。ようやくここから物語が始まる。まず曝之助の死んだところのその切れ目から出てきたのが、双子の晒ノ介で、だから俺が殺したんじゃないよってことなんだって。曝之助は頭が悪くて自滅したんだと。言いたいことはわかるけど、それじゃなんのために僕が脳髄宇宙の留守中入り込んだかわからないって、僕がなんで入ったかと言えばさっきも書いたとおりに、まあそうゆうことで、僕はどうしても曝之助に会ってね、なんかせんといかんかってん、たぶんな、そしたら曝之助が死体でなんかしらん晒ノ介とかゆう人間がおるやんか、君の宇宙間違ってると思うよ、帰りなさいよ、正式なほうにさ、オフィシャルスペースに帰れよ、いいから。晒ノ介の気持ち、内面から倒錯させといて限界まで達する方法を把握するまで愚睡してくれ。おまえの言いたいことはそれだけか。入水中の明滅に会って心臓が花に変わったら言い逃れできなくなるから気をつけたほうがええが襟足に蛇みたいなのが入っていたら君は助かるよ。なるほどな、しかしそれは郷骨の仕業であって恐れる必要はないと聴いた、しからば右の肋骨の隙間から溢れる雲丹みたいな膿で創った曝之助を抱擁してほしい。俺だって君の永瞑邪魔できない深海にひとりでいるようだ、縁命なんだ、先手の意味が、その意味を、中は空に、それから死んでくれないか。曝之助死んでないんやろ、なあ死んでないんやろ、ここに死体あるけど、僕の縁命だよな、先の手がなんでか水浸しの床に手をついててな、その手は喜んでるんだよ、死体の側に手をつくんだ、僕の後れた手をとって欲しい曝之助の死体の側で晒ノ介のお前の手の雁字搦め、眼自絡め、搦めてくれ、搦め手やったとはな、今わかったわ。先手の海は黒く赤んで搦め手、がらめで。