誰と喋りたいかって言うと、自分より落ち込んでる人としゃべりたいのかもね。
自分以上に悲しみと苦しみと絶望を知っている人。
僕は結局、そんな人としか話をしたくないのかもな。
だってその人は必ず僕の話を聞いてくれるだろうから。
だってその人はきっと僕の話をスルーはしないだろうから。
僕はだってその人に悲しみと苦しみと絶望の話しかしないだろうから。
僕の話をきっとその人には聞いてもらいたいだろうから。
彼と暮らすと自分の浅はかさに毎日気付くのだろう。
側には太陽が死に掛けていてこういうんだ。
「ええかげんにせえよ」ってね。
でも君はスルーしないよね。だってずっと深い苦しみと悲しみと絶望を知ってるもんね。
僕はきっと殺しに行くんだ。ずっとずっと知らなかった自分を。
それは死体を食うためだし、また、く、クマと、う、ウサギと手をつないで歩きたいためだ。
そしてイカリングの中をくぐりぬけるためだ。
ブロッコリイの森の中へ迷い込むのさ。
腹減ったら食うよ、僕らは。愛してる。
死んだらいいのさ。ファック野郎、糞野郎、血が、止まらない。
糞ファックケツの穴野郎、血を、俺の、血を、止めろ。
クマさんとウサギさんが止めに来たよ。
リキュールをキュルキュルいわして飲んだれ。
血を、血を、出しながら。
サ、サナダ、ムシ。
二本足で、てくてく歩くイカ。
その先にあるものは、なんだ。
すべてが滅んで、聴く音楽はすべて死んだ人たちの音楽、そんな星にひとり住んでるの?
君の星はきっともうすぐ滅んでしまうんだ。
いつか会いに行く、そう、僕が死んだらね。
それまで待ってるといいよ。
青い血を目から流しながら。