おまえの苦しみはそれほどのものか
おまえの悲しみはそれほどのものか
比べてみろ、おまえの指を一つ一つ切断してゆけ
一人ひとりと別れる苦しみとどちらが痛いか
おまえの痛みはそれほどのものか
おまえの苦しみとは、それほどの
笑いを抑えるのが困難だ、たったそれほどとは
その嘆きの価値は如何程のものか
ただ言いたいことを人に言える場所
それがおまえの求めていた場所か
生まれて最も求めた世界か
一体何がおまえをこれまで生かしてきただろう
母親の愛にすがって指をしゃぶり生きる時代は疾うに過ぎた
何がおまえをこれから生かすのか
その狭苦しい空間を離れおまえを生かすものが
おまえを待ち受けている
いいか、苦しみを拒む者ほど苦しみは与えられる
恐れと望みが同じ値となる
ではおまえは何を観るのか
これから先その目で何を目にするのか