神のいない国

アレ?どうしちゃったのかなぁ、待ってるんだけどなぁ俺、たったあれだけでお前、いいわけ?おまえの怨念それっぽっちか、お前の主張あんなもんでおしまいか、おまえの言いたかったこと、あれっぽっちか、俺ぜんぜんこたえてないよ?あれほどじゃね、こたえたくとも、こたえられません、来いよ、来いよ、おまえ、来いよ、もっとあんだろ?言いたいことだよ、俺に言いたいことまだあんだろ?言ってたもんなぁ君、「少しすっきりした」ってね、おい、もっとすっきりしたくねえか?したいだろう、お前はしたいはずさ、でも我慢っこね?駄目ですよぉ、我慢するとねぇ、出せずワレの腹痛めて良くない、良くないよ、きっとね、出せよ、出せ、俺に向って、出しちゃえ、出したいんだろう?お前は出したがってる、俺にはわかんだ、お前は俺に向けて出したいんだよ、出せっ、出ろっ、出せっ、出ろよっ、ほらっ、出せよっほら、お前はもっとすっきりしたいんだよ、まだ俺への鬱憤がある、溜めたらいけない、出さなきゃ、出す場所があるんだから、ここにね、俺んとこ、いいか?ここはなぁ、天国だ、来いよ、何言ってもいいんだぜ、ここではなぁ、何言ってもおまえは許されるの、俺も許されるの、裁く神はここにはいない、神のいない国だ、それが天国なんだぜ、俺たちの、お前もおいで、俺たちは、赦されるべき存在だ、なにやってもオッケー、おまえのようにな?なんでも在りだ、在る、お前は存在している、何処の誰かわからなくとも確かにお前は存在している、おまえは在りだ、俺が肯定してやる、俺が赦してやる、お前のすべてを、だから来い、そして出すがいい、思う存分、ぶちまけろ、ぶちまけたいんだろう?わかってるぜ、来い!俺に向って来い!そして俺のこの本髄へ向ってぶちまけろ!俺の真髄に向って出せ!出してくれ、頼む、出して欲しい、いいから、いいから、俺がお前の闇全部受け止めてやる、全部欲しい、お前の闇が欲しいよ、俺は欲しい、くれよ、俺に向ける闇だ、お前しかいないんだよ、ぶっちゃけ、俺に闇をくれる人、お前だけだ、俺はお前を離したくない、お前の闇を、お前の闇がどうしても俺には必要だ、おまえは俺の闇を映すもの、見せてくれ、もっと、もっと、もっと見せてくれ、俺の醜さをお前が俺に曝せ、俺一人じゃ曝せないんだよ、おまえは、いなくなっちゃだめなんだよ、俺の中から、なあわかる?おまえは俺の闇なんだ、おまえがいないと、俺、駄目だな、お前の闇を俺愛してるよ。終わらない闇がこの神のいない国で蠢き続けていくの。
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